コロナ対策よりも経済回そうと言うと、命よりも金なのか?と勘違いしてる人がどうもいるようですが、経済が大不況になるとコロナで死ぬ人よりも遥かにたくさんの人が自殺する可能性が高いことが、過去の不況時の自殺者データからわかります。つまり命を守るために経済回さなければならないということ。— 米村歩@日本一残業の少ないIT企業社長 (@yonemura2006) April 28, 2020
僕は、新型コロナ対策が優先だと思うんだよなぁ。
何故かって言うと、人の心を統治出来ないから。
人の心の問題
経済対策優先論は、要するにこういうことでしょ?- 経済が悪化すると、新型コロナで死ぬ人より、金銭苦で自殺する人の方が多くなってしまう。
- 新型コロナ対策より経済対策を優先した方が、トータルで被害は少ない。
なるほどな~。確かに一理ある。そうかもしれない。
しかし、現実としてそれが「実行出来るのか?」というと僕は無理だと思う。
新型コロナ対策より経済対策を優先すると、反対論者が経済復興の邪魔をするであろう。
人間が人間の邪魔をするであろう。
経済対策優先論は、あくまで日本全国が経済対策優先論に呼応して一致団結することが前提でしょ?
そんなの絶対無理だ。
新型コロナが流行っている限り、経済対策優先論で団結など出来ない。
仮に日本政府が経済対策優先論を採用したとしよう。
すると、野党やマスコミはそれに異を唱えるだろう。経済に問題の無い年金生活、隠居生活の老人とかも意を唱えるだろう。自民党内部でも意見が割れるだろう。
結果、経済対策は遅々として進まないだろう。
最悪、内閣が崩壊して、経済対策は更に遅れるだろう。
- 経済対策を優先した方が死者は少ないという計算は、実際そうだろう。
- しかし、経済対策を優先したくとも、抵抗勢力を黙らせる手段が無いだろう。
- 抵抗勢力を黙らせるには、先に新型コロナを完全に撲滅するしかない。
僕の言う「人の心」とはこういうこと。
韓非子「難言」
韓非子の「難言」という章にこういう記述がある。- 伍子胥は有能な家臣だったが、王に殺された。
- 孔子は手厚く説いたが、人々に受け入れられず放浪した。
- 管夷吾は有能な政治家だったが、投獄された。
聖人、賢者であるはずなのに殺されたり、恥辱を受けたりする羽目になってしまうのは、言っている内容に合理性が無いからではなく、頭の悪い人間に理解させるのが難しいからである。
つまり、経済対策優先論に合理性があったとしても、今、それを唱えて、反対論者の火が付いたような猛攻撃に耐えられるか?
新型コロナという漠然とした見えない不安を抱える人を説得できるか?
そこまで攻撃的ではないにしても、消費者感情として旅行とかに行きたいか?
現在の情勢を見ているとかなり厳しい……と言うか100%不可能だと思う。
だから、先に新型コロナ封じ込めを優先しないと、現実的に経済対策は実行不能。
新型コロナが無くなった後なら、みんな喜んで経済復興に協力するだろう。
そういうこと。
世の中は合理性がある人間が支持されるとは限らないからね。
難しいこっちゃ。(´・ω・`)
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