• 2020年1月20日月曜日
アリスト戦記
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「バビロンの大富豪 『繁栄と富と幸福』はいかにして築かれるのか」読書感想文

良い本を読んだので読書感想文を書くことにしたぞ。




僕は基本的に最近のブームに乗った本よりも、古典、歴史的に評価が固まっている名著を好む。

「孫氏の兵法」がその筆頭だが、こちらも立派な古典名著。1920代出版でアメリカ人ジョージ・S・クレイソンの著作。

資産形成についての基本概念、原理原則について書かれた不滅の名著だ。

古典名著というのは、既にその内容が高く評価されて普及しているから、21世紀の現在では基本的にネットとか調べるとその内容と同じ話があっちこっちで見覚えがある。

名著が名著たるは、その納得感だろう。腑に落ちるように分かり易く、興味を引くように書かれている。
例えば「資産形成したいならちゃんと貯金しましょう」とか、そんなの当たり前の話であるが、この本はそれを「なるほど、確かにその通りだ」と感銘を受けるように書かれてる。

知っている話を100回200回と聞かされても、内容がつまらなくて興味が湧かないのであれば聞いてないのと同じなのだが、名著は興味が湧くように書かれていて、似たような話でも聞いて目が開くように書かれている。

「あっ、そうか。なるほどな!!」と思えるような内容、バビロンの大富豪はそんな本だった。

全9話のストーリー仕立てになっているが、掻い摘んで全体を整理する役割を果たしているのは第2話、「富をもたらす黄金の『七つの知恵』とは」だと思う。

ここをピックアップして感想を書いていく。

富をもたらす黄金の「七つの知恵」とは

1.まず貯金しろ

当たり前。最初に貯金せいや。

例えば今、ここに、貯金が全然無い人がいるとするでしょ?
僕もその一人だが。(;´^ω^`)

そういう人は「まず収入を大きくしないと貯金どころの話じゃねえな」と、収入増加を第一に考えるんだけど、それは誤り。

収入の多少に関わらず、貯金開始から始めるべき。
その指標は手取りの10%だ。

例えば今、ここに手取り15万円の人間がいるとする。
ならば給料を得た瞬間に1.5万円を貯金に回す。

これが基本中の基本である。

2.必要経費と無駄遣いをゴッチャにするな

「1.まず貯金しろ」を聞くと必ず上がるのが、現在の収入が少な過ぎて10%の貯金すら不可能というもの。

しかし、必要経費と無駄遣いを混合しているから不可能に思えるのであって、固い決意をもって良く考えれば必ず10%くらいの節約は可能である。

ちなみに僕の前職で同世代だった人なんだけど、夫婦で年収350万円だったので、家の電気のブレーカーを落とすという荒業を使ってた。(;´^ω^`)
電気が無きゃ真っ暗じゃねえかよ、、、と思うんだけど、実際やってのけてたんだよな。

「それ人間の生活かよ?」って気もするが、ともかく10%の貯金捻出は可能なのだ。

何としてでも根性でこの10%水準はクリアしなければならない。

3.貯金したら今度は投資だ

こんな生活を1年も続ければ、ともかく何とか15万円は貯金が溜まる。2年で30万円だ。
溜まった金を今度は投資に回すぞ!!

ここで大事なこと。
財産とは、今貯金がいくらあることではなくって、安定した定期収入があることが財産なのだ、と。

貯金が30万円か300万円か知らんが、それを溜め込んでいるだけだと定期収入にはならないよね。
貯金はしているけど、投資はハードル高そうだからやめておこう、という人間は考えを改めるべきである。

でも実際のところ、株とかFXとか、そういうのはハードル高い。。。(;´-ω-`)
って言うか、それをやるほどの資金が無い。(;´-ω-`)

この点、僕は「投資」と言う言葉の定義を広く考えるようにしている。

例えば前述の年収350万円の元同僚だが、今は転職して収入UPしている。
「収入UPに繋がる行為は全部投資だ」と考えると、貯金が30万円あれば、仕事を休んで転職活動する資金になるよね?

株とか転がして儲けるばかりが投資ではない。
転職活動の資金にするとか、勉強用の資金にするとか、そういうのも投資だ。

例えば僕は去年、情報処理試験プロジェクトマネージャーに合格する為に論文添削サービスを購入して、見事合格したぞ。
情報処理試験プロジェクトマネージャの取得は、今後何かしらの形で収入増加に繋がるはずなんだよね。
これは投資である。

って考えると、「言われてみると自分はちゃんと投資しているなぁ」と楽しくなったりするでしょ?(´^ω^`)

4.投資先は慎重に

しかし、投資と思ってドブに捨てるようなことは無いよう、重々気を付けなければイカン。

例えば投資らしい投資として株とか転がそうとしてミスって無くなっちゃったら目も当てられない。
リスクの大きい行為は慎んで、手堅く確実に、コツコツやるべし。

5.住環境投資をケチるな

1~7の知恵の中で、この5番だけは異色だと思う。

住環境を良くすることは、有益な投資と心得よ。

これって設備投資の話をしていると僕は解釈している。

とにかく経費は節約するに限るとしか思っていないバカタレが何と多いことか。

たぶん、2000年前くらいもこういう人がいたってことなんだろうけど、住環境が悪いとモチベーションが下がっちゃって仕事どころではないのよ。
エンジニア業界で言うと、例えばパソコンの性能が悪過ぎて碌に仕事にならない、とかよく聞く話だよね。

僕が着目しているのは、5番にコスト対効果の記述は無いといこと。
つまり、「パソコンのメモリを4GBから8GBに増やして、そのコスト対効果はどのくらい?」という質問はナンセンスだ、ということだ。

何故かと言うと、住環境に投資する事は、モチベーションを買う行為だから。
モチベーションの変動なんて数字に算出できないでしょ?

この辺りの分別がついていない人がいて、確かに投資の際にコスト対効果を考えるのは重要なんだけど、盲目的にコスト対効果を重視し過ぎる余り、住環境がボロ過ぎて社員が碌に働かなくり、結果ず~っと損をし続ける。

こういう本末転倒のバカタレが実に多い、というのが5番の話。

パソコンの性能とか、机の広さとか、そういうのは確実に生産性に響いてくるから、ちゃんと金を投じて整備しなければならん。

6.老後の資金を用意しておけ

高齢化社会で最近よく言われているよね。。。
老後の金を用意しろ、と。

年老いて働けなくなっちゃったらどうしよう、というのは大昔からある問題なんだね。。。
だから老後に備えてちゃんと資産形成をしておけ、と。

物寂しい話である。(;´-ω-`)

しかし、僕が最近よく思うのは「老後の定義」である。
「老後」って何やねん?

多くの人って、老後とは定年退職後のことだと思ってない?
普通の会社なら60歳だと思うけど、それは骨の髄までサラリーマンの考え方だと思うんだよね。

対して僕は、老後とは労働収入が断たれた状態と考えている。

40歳で鬱病とかで健康を害して働けなくなれば40歳からが老後だし、前職の社長は78歳でもまだ働いているから、前職社長はまだ老後に突入していない、という考え方。

「60歳の定年までに3000万円を貯蓄しなきゃ!?」とかって慌てている人、それってつまり、今の会社を追い出されたら稼働能力ゼロって言う意味でしょ?
それはちょっと人間として余りに侘しいと思わんかね?(;´-ω-`)

つまり、僕が何を言いたいかと言うと、健康とスキルがあれば老後は先送り出来るということだ。

「老後」というのは人類始まって以来の最大リスクだから、「さっさと引退して気楽な老後を送りたい!!」みたいな考え方は、気持ちは分かるが、それは自らリスクに向かって突き進む愚行である。
生涯現役という考え方は、元気なジジイの戯言ではなく、どう計算しても明らかな一番のセーフティーの道なのだ。

「60歳からが老後だ」と決め込んじゃっている人は、今からでも心を入れ替え、運動を勉強を頑張った方が良いと思う。

7.誇りと決意をもって突き進むべし

そして最後の言葉は、やっぱり「行動」なんだな。

1~6を遂行するには決意が最重要。これが弱いと何ともならん。
どんな本を読んでも必ずこれだけは登場する共通要素だ。

行動しないと始まらない。

僕も本質的には怠け者の性格をしているから、この原理原則は重々承知して取り組んでいかねばならんな。

終わりに

どうでしょ?

書かれている事は全部当たり前なんだけど、こうして名著を通して読んでみると、深くしみじみと同意するって部分があるんじゃないかな?

手堅くとても良い本でした。

この本は漫画版も出ているから、活字だけだと読む気がしない人は漫画版を手に取ってみることもオススメです。

僕は両方読みました。

とってもオススメの名著です。



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