• 2019年8月20日火曜日
アリスト戦記
アリスト戦記 https://blog.aristo-solutions.net/2019/08/blog-post_20.html

エンジニアの転職活動を定量的に考えるぞ!!

最近ツイッターを見ていると、エンジニアの待遇や転職に関するツイートが非常に多いな。

そして、そのツイートの内容は、大抵の場合は定性的な内容である。
例えば「若いうちチャレンジした方が良い」とか、「エンジニアとしての価値を高めたい」とかな。

しかし最近、僕は孫氏の兵法を読んで、正に転職こそエンジニアの必殺技、定量評価で物事を考えるタイミングだったんだな、と思った。

まあ、既にフリーランスになっちゃってる僕は今更なんだけど、孫氏の兵法の練習という意味で、転職の定量評価を考えてみたいと思う。





客観性

孫氏の兵法に依れば、戦の勝敗に最も重要なのは客観的なデータ分析だ。


転職活動も同じであろう。
つまり、「若いうちチャレンジした方が良い」とか、「エンジニアとしての価値を高めたい」とか、そういう気持ちで行動していけない。

気持ちで転職することは気持ちで戦争することと同じだから、孫氏の兵法では厳禁とされている。

ただ、まあ、僕としてはその「気持ち」ってのも決して否定するべきものではないと思うんだけどね。

そもそも、どう考えても敗色濃厚なのに戦争したがる人なんていないでしょ?
転職も同じで、勝算があるから転職したい気持ちになるわけよ。
「転職したいなぁ」と思う人は、「自分は他所でもやっていける!!」という自信があるからそういう気持ちになるのであって、その気持ちに従って行動してもそうそうハズレではないと思う。

ただ、そういう風に定性的、マインドだけで行動するのはエンジニアらしくないよね。
ここはエンジニアらしく、客観的かつ定量的に自分自身を考えてみよう。

今回はそういう記事だ。

利益とリスクの差分

定量的に考える際の基本は、利益とリスクを比較してどちらが勝るかどうかだ。


最近、フリーランスをオススメする声がある一方でリスクについて警告するツイートも見られるのは、ここに原因がある。
どっちも考え方が偏ってるんだ。


利益とリスクを両方見ろ、と孫氏の兵法に書いてある。


  • 片や、フリーランスに憧れてフリーランスのメリットばかりに目を奪われる若手
  • 片や、フリーランスのリスクばかり気にして苦言を呈する中年


こういうのはアカン、と孫氏の兵法に書いてある。

当たり前の話だな!!
ところが、人間ってのはどうしても元々の性分で「プラス思考な性格」「マイナス思考な性格」のどっちかに傾くから、バランスを取るのが難しい。

だからこそ、孫氏の兵法を読んで、客観的かつ定量的に分析ことが大事なんだ。

七計で分析

ここからが問題だ。

客観的かつ定量的ってのが難しいんだよね。
「少し頭を冷やして落ち着いてよく考える」だけでもそれなりに意味はあると思うけど、もう少し構築した計算で考えたい。

そこで僕は孫氏の兵法の「七計」を持ち出してこようと思う。


これは軍団の戦闘能力を評価する為のフレームワークだ。
今回のテーマは転職活動だから、「転職前の会社 vs 転職後の会社」と考えてどっちが強いかを見極める、という考え方だな。

この時点でお気づきになられると思うが、孫氏の兵法では、評価項目は7つ存在する。
つまり、転職の評価項目も7つになる。
「収入が増える」とか、1個だけで考えてはダメだ。
バランス良く7つ全部考えることが重要。

では、行ってみよう。

1.主:モチベーション、忠誠心

その会社に対してモチベーションを高く持てるかどうか。
パワハラ祭りで「こんな会社、金貰っても働きたくないわ!!」みたいな状況では限りなく0点になる。
対して、転職後の会社にはリフレッシュした気持ちを持って入っていけるから、基本的には転職後の方が有利だよな。

2.将:経営者、中間管理職の力量

リーダー格の人間が優秀かどうか。

例えば、どう考えても経営者の手腕に疑問があったり、年功序列でダメ人間が管理職のポジションに就いちゃっているような会社はマイナスである。

3.環境

例えば「家から近い」とかね。
長距離通勤から脱出できる出来るだけでも、年収何百万円分の価値がある。

後は「残業」だろうな。
残業が多いのか、少ないのか。多いほどにマイナス、少なければプラスだ。

金額には出てこない価値ってのを評価する。

4.法:法令順守

犯罪を犯しているようなブラック企業は論外として、ある程度、会社として規則がしっかりしているかどうか。

悪名高い「アットホームな会社です」の触れ込みは、規則ではなく情の方が大きいことを匂わせる文言であるから、マイナスポイントである。

5.兵衆:組織力

ここはみんなチェックしているだろう。
会社自身が強いかどうか。

成長企業、安定企業がプラス、斜陽企業がマイナスである。

6.士卒:個人スキル

社員一人一人の能力。

「この会社、大企業なのに社員一人一人はアホみたいだな」

ってのはマイナスポイントである。

7.賞罰:給料

そしてみんな大好き、給料。
給料が増えてくれなきゃ困る。

総合評価

こうやって孫氏の兵法に従って評価項目を制定すると、考え方が随分と整理されてきたのではないだろうか。

大事なのは総合で考えるということだ。
ダメなパターンをいくつか挙げてみよう。

ダメ七計1:モチベーションだけ

最近ツイッターでよく見るパターン。
ノリで転職、ノリでフリーランスになっている。

モチベーション、スピリッツってのは大事だけど、それは7つの評価項目の1つでしか無い。
ちゃんと落ち着いて、7項目全部を分析して、決断する必要がある。

ダメ七計2:会社規模と給料しか見ていない

「あの有名な大企業に転職するんだ!!」しか考えていない、とか、それは7つの評価項目の1つしか考えていないからNGだ。

「いや、大企業かつ給料良いんです!!」

と、流石に給料も見ているとは思うんだけど、それでも評価項目の2つしか見ていないでしょ。
給料は良いけど残業200時間とかだったらどうするんだ?

7つの評価項目を全部チェックし、その総合点で考えるんだ。

ダメ七計3:成長大好き

とかくエンジニアは向上心と独立心の強い生き物である。
僕みたいなフリーランスになっちゃうようなエンジニアはなおさら強烈であろう。

「エンジニアは自分のスキルが第一!!」

そういう風に思って生きている。
しかし、孫氏の兵法に言わせれば、それは7つの評価項目の1つ「将」しか考えていないということを意味する。

「スキルさえ高めれば給料も他も何もかもが後からついてくる!!」という考え方は、「兵隊を鍛えれば戦争で勝てる!!」と言うのと同じくらい危うい。

いくらスキルが高めたところで、世の中の需要、つまり七計で言うところの「3.環境」が悪化してしまうと勝てなくなってしまうし、
いくらスキルが高くても、七計で言うところの「1.主」、性格が悪過ぎてはプロジェクトの治安を乱すようではダメだ。

技術力だけではなく、七計の評価項目全部がバランス良く高いこと。それが真実のエンジニアと言えよう。

まとめ:言うは易し、行うは難し

以上のようにズラ~っと並べていくと、やっぱり孫氏の兵法ってのは良く出来てるなぁ、と思う。
流石は数千年間愛読され続けているベストセラー書籍なだけのことはある。

しかし、考え方は理解できても、実行するのは難しいな。

例えば、「現在の会社に対するモチベーションを点数にしろ」と言われたところで、モチベーションの30点と40点の違いなんか説明出来ないっしょ。

思うに、ここがエンジニアの真実の戦いではなかろうか?

早い話が「見積もり」なんだ。


(´・ω・`)「やってみなきゃ分かりません」


ってのが本音なんだけど、現実としてそんなのは通用しない。
分からないなりにも工夫を凝らし、可能な限り見積もりの精度を高めるよう努力を重ねる。
それがプロジェクトを成功させる唯一の方法だ。


(`・ω・´)「やるしか無い!!」


でプロジェクトをスタートしちゃうなんてありえないんだよ。
転職も同じで、


(´・ω・`)「そんなこと言ったって転職してみないと分からんでしょ」


ってのが本音なんだけど、だからと言って、


(`・ω・´)「若い時にチャレンジだ!!」


で行っちゃうのはおかしい。

孫氏の兵法に記載されている客観的かつ定量的評価を意識し、分からないなりにも可能な限り精度を高めるように頑張る。


考えても分からんことを何とか分析し、決断する。


プロジェクトを成功させるにしても、転職するにしても、この苦しい戦いにどれほど全力を尽くすことが出来るか。
それが真実のエンジニアの手腕というものであろう。

今後も人生の分岐点においては、常にこれを心がけて決断力を発揮していきたい。

以上

0 件のコメント:

コメントを投稿