• 2019年6月16日日曜日
アリスト戦記
アリスト戦記 https://blog.aristo-solutions.net/2019/06/20198.html

致知 2019年7月号「命は吾より作す」読書感想文

今月の致知は元トヨタ自動車技監の林南八氏。
76歳だけどシャキッとしたじーちゃんだな。

あの有名なトヨタ生産方式の伝承者というキャッチフレーズでの登場である。

トヨタ生産方式、僕は好きだ!!

記事中にも特記事項として記載されているが、トヨタ生産方式の最大の特徴は「徹底した無駄の排除」だ。
僕もトヨタ生産方式を詳しく研究したわけじゃないんだけど、トヨタ自動車では工員の歩く歩数を計測して、その歩数を一歩でも少なく作業を完遂出来るように計画を作るんだそうな。
歩き方まで管理されているのかよwww

人間を機械同然に完全に統制するシステム。でも、僕はそれが好きなんだよな。

「統制」ってのは大事だ。

僕がシステム開発を行う上で最も重視するのは、統制。つまり、粒度の一致である。


  • こっちの人はこういう風にプログラミングしてみた。
  • こっちの機能はこういう技術が気になってたからこうしてみた。


なんてことやってたら、システム全体がバラバラに構築されてしまう。
作業している本人は楽しいのかもしれないが、システムの品質は最低のものに成り下がる。

良いシステムを作る為には、チーム全体が一つの思想で統一されていなければならない。

柔軟な思想やオリジナリティに価値があるのは、前工程の企画段階の話。
いざ開発に突入したら、徹底的な管理体制が必要となる。作業者はあくまで「作業」の提供者であって、創造を担当しているわけじゃないんだ。

ところが、エンジニアってのは好奇心旺盛な生き物だから、ついつい勝手なことをし始める輩が沢山いる。
こういう連中を束ねるのが、僕のような技術系経営者の職域だ。

技術系リーダーってのは将軍でなければいけないんだ。

そういう僕の思想を照らし合わせると、トヨタ生産方式ほど完全に統制された軍隊ってのは聞いたことが無い。
極地に到達していると言って良い。

トヨタ生産方式をシステム開発にそのまま当てはめられるわけではないが、


  • 徹底した定量化
  • 徹底した効率化


こういう思想部分についてはぜひ見習って、可能であれば「IT業界のトヨタ生産方式」を僕が作り上げたいものだ。

ては、本編行ってみよう。




かくてトヨタ生産方式を伝承してきた

恐怖のパワハラ祭り

おっと、この手の記事は意外に久々だな。

致知ってのは「昔はパワハラくらい朝飯前だったんだぜ!!」みたいなノリの記事が時々登場するが、今月号がそれ。

この話題はなかなか難しいところで、武闘派である僕はこの手の「シゴキ」には耐性が極めて強い。学生時代は空手部だったし。
荒っぽい現場に対応出来ることが特技の一つだ。

しかし、果たしてそれを社会全体で是とするのは如何なものか。

気持ちは分かるわ。
何だかんだ言って仕事ってのは「パワー」「バイタリティ」が第一で、技術力はパワーの後ろについてくるもの。
パワーとバイタリティの無い人間が技術力を身に着けることなど不可能よ。

だから新人教育で真っ先に鍛えるべきは「パワー」と「バイタリティ」なんだが、現実はそういう風にならない。

本文中にもあるけど、辞める人間が多い。

つまり、人間を振るいにかけて、元々強い人間だけが残り、元々雑魚い人間は勝手に辞めるように持っていく。

これは「切り捨て」なわけよ。
本来は「鍛える」だったはずの教育が、いつの間にか「切り捨てる」にすり替わるんだ。

僕はこの「切り捨て」ってのはダメだと思うんだよな~。

特に僕みたいに戦闘力に自信のあるタイプの人間が切り捨て思想を持ってたら、周りの人間が全員死んじまうじゃねえか。
そんなんじゃ社会が成り立たん。
むしろ戦闘力の強い武闘派の人間だからこそ、周りの死にかかってる連中を面倒見たらなアカンわけよ。

最近の日本は、何だ?
終身雇用は無理だの、老後に備えて2000万を貯めろだの、何じゃありゃ。

弱肉強食なんて話は誰でも出来るんだよ。

でも「弱肉」の人を面倒見てやるってところに、経営者の意義があるんじゃないかと、最近僕はよく思うんだよな。

来年我が社を法人化したら、


  • 元々強い人は好きにしろ
  • 元々弱い人は僕と一緒に頑張ろう!!


これを経営理念とするぜ!!

意識を先に教える

でも、この林南八氏は、最近の日本でよく見るような切り捨て路線ではなくて、ちゃんと愛を持って後進指導していらっしゃるようだな。

僕がその通りだと思ったのは「知識を与える前に意識を植え付けろ」の部分だ。
「意識」、これは「気持ち」と言い換えてもかなり近い言葉だと思う。

こういうのは大事だ。

とにかく技術者ってのは「知識」とか「技術」を語りたがる。
それはまあ、別に悪いことじゃないんだ。

しかし、「気持ち」、つまり「スピリッツ」を前面に出せる技術者がどれほどいようか?

むしろ逆。
「気持ち」「スピリッツ」のような部分は表に出さないで、機械的な「技術」を論ずるに徹するのがクールという考えのがエンジニアの大半ではないだろうか?

ダメダメダメダメダメ!! そんなの違うと思うぜ。

気持ちを抑えるばかりが大人じゃない!!

人間ってのは子供から大人になる過程で感情をコントロールすることを覚える。
でも、多くの人は「感情のコントロール=感情を抑える」に終始している。

これは絶対違うだろう。
抑えるべき時は抑え、出すべき時は出すのがコントロールだ。

そして新人教育の場ではスピリッツを出すべきタイミングだってのは、全くその通り。
スピリッツってものを軽視しちゃいかんぜ。

そういう意味だと、この76歳の一見前時代的に見えるじーちゃんは、実際のところは真理を言っていて、むしろ現代人が見失っている未来を言っているくらいの勢いなんじゃないかな?

なかなか良い話だった。

致知っていう雑誌はジジイばっかり登場するんだけど、ジジイにはジジイの知見ってものがあって、それは決して馬鹿に出来るもんじゃないからな。

致知は今後もこういう所を繋ぐ記事を書いていって欲しいぜ。

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